当園主催で例年開催しております、五万石展は本年は中止を決定いたしました。
楽しみにしていてくださった方、申し訳ございません。
次回は満を持して開催できるよう、頑張りますのでどうか引き続き応援していただければ幸いです。
(写真は2019年のものです)
当園主催で例年開催しております、五万石展は本年は中止を決定いたしました。
楽しみにしていてくださった方、申し訳ございません。
次回は満を持して開催できるよう、頑張りますのでどうか引き続き応援していただければ幸いです。
(写真は2019年のものです)
みなさま、こんにちは。
秋を彩る盆栽、楽しんでいますか?
少し外に出るだけでもあちこちで紅葉を見ることができたり、ご自身の鉢で堪能されている方も多いと思いますが…
やはり、展示会にも足を運んでいただきたい!!
というわけで、大御所・大観展についてお話を。
最後に少しお知らせもありますのでお付き合いくださいね。
みなさま、こんにちは。
過ごしやすい気温になりましたね。
近頃、散歩しているとたわわに実った柿の木やみかん、名前は知らない木でも実りの盛りを感じます。
(柿をどっさりいただいたりというのも実りの秋を感じますね)
盆栽にとって秋は一年で一番の見ごろと言える時期の一つ。
葉が色づき、実物はようやく実を結びます。
今の時期の主役は実物や紅葉する樹種に感じることもありますが、松柏も姿が安定してくるので楽しめますね。
さて、本日は晴れ姿を見せてくれている実物・紅葉する樹種について。
せっかく見ごろなのでたくさん楽しめるように。
そして来年も楽しめるようにしていきましょう。
1.鳥対策(展示会等に飾りたい人向け)
成り始めのうちはいいのですが、秋になって実が色づいて来るとそれは鳥たちにとってもいい目印に!
特に11月中~末は要注意!
実が熟し食べごろを迎え、鳥の餌食になることが。
できる対策としては、「網をかける」。
夏に使った寒冷紗を利用してもいいでしょう。
あるいは鳥かごに入れて飾るという離れ業も。
著作権の都合で参考写真を載せることはできませんが、「盆栽 鳥かご」で検索すると籐の鳥かごなどに入れて飾っている写真が出てきますよ。
それから、鳥対策が必要なのは、盆栽をお部屋で楽しみたい方向け。
部屋に飾る前に鳥に食べられないようにするのが目的です。
逆にどこにも飾る予定がなくて自宅の棚場で楽しむだけという方は、網や寒冷紗をかけるような対策は向いていないと思います。せっかくきれいな見頃の時期なのに、ずっと網がかかってる姿を眺めていては楽しみも半減してしまいますよね。
そういう場合は自然そのままの姿を楽しんだらいいんじゃないでしょうか?
庭で鳥が盆栽に留まっている様子も、見方を変えれば風流ですからね。
強いて言うなら鳥よけを吊るしておくくらいの対策でいいと思います。
いろいろな楽しみ方があるので必要な手入れを取り入れましょう!(鳥だけに?!)
2.もみじ・紅葉を楽しむ樹種
美しい紅葉を楽しむために大切なのは「寒暖差」。
秋冬の寒さを感じさせることが大切なのです。
(夏の日差しを浴びることも大切なのですが、時間は戻せないので…)
今は一日の中でも朝晩・日中と寒暖差がありますよね。
夏の置き場のままになっている場合は必ず日の当たる・風通しの良い場所に動かしましょう。
しっかり外気にさらすことできれいに紅葉します。
●ダメな場所
・軒下など陰になりやすい場所
・霜が降りにくい場所 ★これは裏表で違う色になる原因にもなります
これだけ一様に真っ赤に染まるのは盆栽ならでは。
庭木や自然の木だと大きい分、影になる場所や通気性などまばらになるのでなかなか難しいのです。
◎紅葉を十分に楽しんだら、終わる少し前には葉を落として、枝の剪定をしてあげましょう。
この時期に作業することで水が吹いて枝が弱ってしまうことを予防できます。
3.老爺柿などの大き目の実がなる実物
こんなふうに見事に鈴なりの実がなっている姿はきれいですよね。
ですが、やはり多くの実が長期間ぶら下がっているのは木の負担になります。
しっかり楽しんで、少しだけ早めに実を落とすのがベスト。
時期としては11月末が目安です。
しわしわになるまで実をつけたままにしたりするのは枝の負担になるのでやめておきましょう。
●注意点
・まばらに実がなる場合は気にしなくていい対策です!!
・バランスよく、侘しさを楽しむような見せ方をする場合は負担も少ないので慌てず最後まで鑑賞してくださいね。
・紫式部・ピラカンサなどもともと実がたくさん付くことが当たり前の樹種の場合は落とす必要はありません。
時々、「実物は長く実をつけておいてはいけないからさっそくとりました!」と色づいてすぐに落としてしまう方のお話を伺いますが、これは正直もったいない!と感じます…
せっかく実ものを持っているのに、一番の晴れ姿を見ずに早々に終わらせてしまうなんてもったいないです。
愛情をこめて育ててきたのだから、どうか慌てず一番の晴れ姿をできるだけ愛でてあげてくださいね。
4.対策よりも楽しむことを一番に!
実は、これが今日一番お伝えしたいこと。
なんだかんだと申し上げましたが、見ごろを楽しむことが一番大切です。
盆栽は絵画のようにいつでも完璧な姿を楽しめる芸術ではありません。
(その移り行く様も楽しみの一つです。)
だからこそ、一番いいときをじっくり楽しんでいただきたいのです。
大掛かりなお世話でなくても、日々水やりや観察をして愛情込めて育ててきた盆栽です。
実もの花もの晴れ姿を楽しめるのはたった一瞬。
季節の移ろいと自然の豊かさを身近に感じられるそのひと時を、どうか思う存分堪能してくださいね。