Before&After 蝦夷松 | 大樹園
2020/7/10
Before&After 蝦夷松

みなさま、こんにちは。

大樹園のある愛知県岡崎市に限らずと思いますがじっとりと梅雨空が続いていますね。

一方で、先日蝉の羽化を見ることができて、いよいよ夏だなぁとも感じております。

 

さて、今回はなんと6年越しのBefore &After!

蝦夷松の成長していく様をご覧ください。

 

まずは現在の整った姿から。

 

蝦夷松らしい古みを帯びた幹肌に、圧巻の太幹!

極寒の地域で育つ蝦夷松は成長が遅く、太くなるにはとても長い年月を必要とします。

この蝦夷松はひょっとして千年近い年月を生き抜いてきているのかもしれませんね。

蝦夷松ではあまり印象にない迫力のあるジンシャリもこの樹のみどころです。

 

 

6年前というと2014年。

消費税が5%から8%になったり、長寿番組「笑っていいとも!」が終了したり、「アナと雪の女王」が大流行したり、日本人が3人もノーベル物理学賞をいただいたり…そんな1年でした。

(改めて調べてみると、時の早さを感じますね~)

 

そしてこの樹の6年前はというと…これです。

自由ですね〜

元気に好き放題伸び荒れていましたのでお仕事をすることになりました。

 

 

針金をかけた様子を見てみましょう。

幹が太く、舎利も立派で素質は感じますが、まだこの樹の魅力を100%引き出し切れていません。

荒れ放題に見えましたが、意外と枝には力がなく芽数も少かったので、枝抜きを極力我慢しながら伏せておき、ひとまずベースとなる道筋をつけるための最初の針金かけと言った感じですね。

 

ここから6年かけてしっかり肥培をかけていき…

元気いっぱい!!

これだけしっかり力が乗り、芽数が増えてくると不要な枝を抜いてももう安心です。

思い切って作業していきましょう!

 

 

では改めて現在の姿をじっくりご覧ください。

6年前の作業では抜ききれなかった枝をバッサバッサと抜いていき、おかげでずいぶん引き締まった姿にまとめることができました。

1番の魅力である圧巻の太幹もよく見えるようになったのではないでしょうか?

 

これでもまだ完成ではありませんよ!

さらに1~2年をかけて培養し枝かさを増して、枝棚をはっきりとさせていく予定です。

 

ここまで立派に育ってくれてありがとう!ワクワクしますね。

まだまだ魅力を引き出していきますよ~!!