最近あまり更新をしておりませんでした。
本日玉名での盆梅展が無事最終日を迎え、一区切りつきましたので少し前にやった椿の針金かけについて投稿しておきます。
真柏の苗木の針金かけをひたすら続けること1ヵ月半。
次に許可をされたのが椿の苗木の針金かけでした。
まだ枝のあまり出ていないようなものからこれくらいのものまでいくつか練習させていただきました。
完成後。毎度のことですが分かりにくい写真でスミマセン。
正直納得のいかない出来ですが、もうこれ以上いじれません。何故かというと・・・
タイトルにも書かせていただきましたが、椿はとても強敵でした。
理由としては、まず1つ目に折れやすいということ(真柏と比べてですが・・)
真柏ほど自由が利かないようで、少し加減を間違えるとすぐにポキッと・・・
おかげで元と比べると枝が少し減ったり短くなってます。
枝を落とすまでいかなくても怪しい部分はあり、これ以上動かすのは危険と判断しこんな中途半端な出来に。
2つ目に木の大きさに比べ長く間延びしてしまった枝が多く、これをうまく使う方法が分からないなと。
参考にいろんな椿と見比べましたが、けっこう複雑な動きをさせて頑張って小さく収めてあるのがわかりました。
樹によっていろいろな個性がありますが、良いところを活かし、欠点は補ってやる。
言葉にすれば簡単だけど、実際にやるのは大変なことですね。
そんなこんなで慎重にかつ大胆に?針金かけを行いましたが、ひどい日は作業台の下に落とす予定のなかった枝の残骸がいくつも!なんて日も・・・
これまで何年もかけて育ってきた枝を不本意にも落としてしまうのは、樹に対して申し訳ないなという思いと悔しさが。
しかしそんな失敗をしてこそ、これくらいまでなら大丈夫という加減も何となくわかってきます。
今後も何度も失敗をするとは思いますが、へこたれないで少しずつでも技術を磨いていければと思います。
追伸!:
玉名の盆梅展の即売コーナーに僕が針金かけをした椿も並びました(もちろん出来のいいものだけ)
元の樹自体が面白い素材だったというのもありますが、1本買っていただくことができました!
自分が手入れした樹をお客様に買っていただいたのは初めてのことだったので、本当にうれしかったです。
もっとたくさんの樹を手入れして、人に気に入っていただけるものをどんどん作っていきたいと思います。