芽接ぎ | 大樹園
2013/3/11
芽接ぎ

黒松の芽接ぎは2月ごろが適期です。
今回はこちらの黒松を接ぎこんでいきます。


枝を上から撮影。ふところには全く芽がなく間延びしてしまっているのが分かります。
今回はすべての枝に芽接ぎを施し枝を作り直していきます。
まず芽を接ぎ込みたい箇所にノミで切り込みを入れます。深さは芽が抜け落ちない程度必要です。
使う芽はなるべく元気なものを選びます。
芽の下部の葉を抜き取り、くさび形に鋭利な刃物でカットします。
形成層が触れ合うように接ぎ口に差し込みました。
それを紐で固定しました。
乾燥を防ぐために水苔を少量入れて、上からビニールをかぶせ固定しました。
通常このビニール内に直射日光を避けるためのアルミホイルなどを入れますが、大樹園では袋の上にガムテープを貼って代用しています。
作業終了後上からみた写真です。
芽が活着したら半年後ぐらいにビニールを外し、固定紐は1年後ぐらいに外す予定です。