明けましておめでとうございます。
皆様、新しい年をいかがお過ごしでしょうか。
大樹園のある愛知県岡崎市は元旦らしい晴天と寒さで新年を迎えました。
さて、間もなく開催される銘風盆栽展。
◇第90回 銘風盆栽展◇
会 期:2020年1月10日(金)~12日(日)
10:00~17:00 最終日は16:00まで
会 場:名古屋市中小企業振興会館 吹上ホール
もうご来場のご予定は立てていただけましたでしょうか?
今日は「やっぱり、ちょっと敷居が高い・・・」と感じている方へ「初めての盆栽展の楽しみ方」をご紹介させていただきます。
といっても私自身の体験談のようなもの。どうかお気楽にお読みください。
1.のんびり構えて
実は「敷居が高い」と感じていたのは私自身でした。
同じように感じている方がいらっしゃれば、ぜひ払拭できればと思います。
私が初めて参加したのは前回ご紹介した五万石展。
規模は銘風展には及ばないものの、初日の午前中に訪れたこともあり盛況でした。
平日の午後などのほうが人は少ないため、担当者に話を聞きたい方には時間を選んで行くのもお勧めです。
一見難しい顔をされた方が多いように見受けられるかもしれませんが、盆栽愛にあふれた方ばかりなので小さな質問でも興味を持ったことがあればぜひお声をかけてください。
私自身も黙ってじーっと盆栽を見ていたら逆にお声をかけていただきほっとしました。
以外とお話し好きな担当者も多いのかも?!
ご高齢の来場者が多く、若い方はもしかしたら肩身が狭く感じられるかもしれませんが、そんなことは誰も気にしておりません。一元さん大歓迎なのです。
ぜひのんびり構えてじっくり見てください。
2.もう一歩近づいて
これは盆栽にという意味。
初めて間近でみる作品としての盆栽。
私はどうやってみるのがいいかよくわかりませんでした。
周りを見回すとかなり近くで作品を見ている方、かがんで見ている方、少し離れてみている方などさまざま。
なるほど。
盆栽展の作品は柵などありません。
人目をはばからずいろいろな角度からご覧になってください。
盆栽は生きた芸術です。
木そのものや枝ぶりを真正面からみたときはその生き生きとした強さ。
下から見上げてみると木の生きてきた力強さをまじまじと感じられました。
そして美しくつやつやとした土や苔。
日常のなかにあっては気が付かない小さな自然界がそこにはあります。
集中してみているとまるで自分が小人になったような気持ちになりました。
見方がわからないときはどうぞ周りのベテランさんを見回してみてください。
まずは見様見真似で大丈夫(笑)
3.自分の中に新しい発見
何に感動するかは見てみないことにはわからないものですね。
旅先の景色・絵画・お料理も口にしてみるまで好みは意外とわからないものです。
そしてその発見は…気持ちいい!!
私は盆栽に深く興味を持つまで 「 盆栽=松 」 くらいしか知りませんでした。
(すみません、お許しください)
梅やもみじ、ブーゲンビリアやまゆみなどの花が咲いたりや紅葉する樹種も盆栽になると知ってからは
「多分、松よりもそういう色とりどりの変化があるものが私は好きだろうな」となんとなく思いながら訪れました。
しかし…
実際に見てみるとその先入観はまったく覆されました。
松の枝ぶりや美しく重なる棚や幹の力強さにとても感動しました。
上に昇る幹はまるで天に向かう竜のよう。
一枚も葉がない木もその枝の繊細さに思わずため息。
当然のことではあるのですが、葉が落ちた我が家の庭木とはまったくちがう。
盆栽というのは葉がなくてもこんなに美しいのかということに驚きました。
人が手塩にかけ、育ててきた結果ですね。
自然と人の調和というものでしょうか。
今となってようやくその感動を稚拙ながら言葉で表現することができますが、当時はただ息をのんで見上げるのみでした。
そしてその感動を少しでも多くの皆様に共有していただきたいと思い今回のブログに行き着いたわけです。
☆おまけ☆ 休憩とお楽しみも下調べ
美術品をみるのはなかなか疲れるものです。(私だけでしょうか?)
ぜひ、呈茶やふるまわれるお汁粉などもご賞味ください!
休憩しながら思う存分作品を堪能してください。
ちなみに私は思いのほか長居をして、すっかり腹ペコになってしまっていたので近くの喫茶店へ寄って帰りました。
そこもいつか行ってみたいと思っていたお店で、日常と離れた感じだったこともあり、盆栽展の余韻に「ほぅっ」と浸ることができました。
少し下調べして会場周辺にそんなお店を探しておくのも楽しみが一つ増えるかもしれません。
また同行者がいらっしゃる場合などは感動を共有する場にもなりそうですね。
銘風盆栽展まであと4日、ご来場お待ちしております。
初めてのお客様、新年の幕開けに新しい世界へ飛び込んでみてください。