みなさま、こんにちは。
大樹園のある愛知県岡崎市は最高気温が25度を超える日が増え日中は半そでで過ごす日が増えてきました。
とはいえ朝晩はまだひんやりすることもあります。
体調管理・鉢の管理ともに気を付けていきましょう!
お住まいの地域ではいかがでしょうか?
さて、今日は年に一度は行いたい、「舎利洗い」について。
〇苔生して、汚れているところを洗います。
〇石灰硫黄合剤を2度塗りします。
〇時期はいつでも構いません。余裕のある時にやってみましょう!
葉刈りや芽摘みで幹を触りやすくなり、気温も上がりはじめ水を触るのも少し心地よくなった今日このごろ。
ちょうどいいタイミングではないでしょうか。
今回お手入れするのはこちら。
先にAfterをお見せしましょう!こんなにきれいになります。
まるで舞妓さんのおしろいのようですね。
Step1.樹全体を濡らし、洗いやすくする
最初に濡らしておくと、汚れが取れやすくなります。
道具は歯ブラシや靴を洗うようなブラシ…でもいいのですが、やはりジェットスプレー(高水圧型スプレーガン)が隅々まできれいになります。
何より早い!らくちん!!
大樹園は盆栽園ですので当然使っていますが、趣味の方でもお持ちの方はいらっしゃるようです。
水圧を調整できるので舎利以外にも水吸いの洗いだしに使います。
が、やはり手軽な金額でもないのでどんなものかだけご紹介しておきますね。
◆これがジェットスプレーです
◆ジェットスプレーで舎利洗いをする様子
ジェットスプレー使用例動画(20秒) !!音が出るのでご注意ください!!
赤丸が洗浄後、青丸が洗浄前です。
ここまできれいにしようと思うとブラシではやはり時間と手間がかかってしまいますね。
ジェットスプレーをお持ちでない方は水とブラシでゴシゴシ洗います。
根性で頑張りましょう!応援しています!!(笑)
なおジェットスプレーは大樹園のショップ、Bonsai Style でも販売しています。
↓↓↓細かい仕様が気になる方はチェックしてみてくださいね↓↓↓
https://bonsaistyle.thebase.in/items/18662683
Step2.石灰硫黄合剤を塗る
その前に!!
乾かしておきましょう。
濡れたまま石灰硫黄合剤を塗ると水吸いのところまで滲んでしみてしまうことがあります。
塗り始めるとこんな感じに染みていきます。
下の写真、丸印のところは「はみ出してしまった例」です。
ついてしまっても早めに濡れた歯ブラシで擦れば下の写真のように落ちます。
とはいえ気を付けて進めてくださいね。
さて、今回はせっかく石灰硫黄合剤についてまとめているので少し実験をしてみました。
薬剤を水で薄める比率を「水と合剤1:1の場合」 と 「薄めずに使った場合」です。
大樹園では基本は 「水と合剤1:1」で希釈しています。
ではもっと濃い場合どんな風になるのか見てみましょう!
〇薄めずに使った場合
黄色っぽくなりますね
〇水と合剤1:1の場合
ちょうどいい白さです。
石灰硫黄合剤自体が黄色の液体ですし、白くしたいからと言って濃くすればいいというものではないということがわかりますね。
なかなか自分の樹ではできないと思いますので参考にしてみてくださいね!
さて、ここまで来たら…もう1回塗りましょう。
手順としては、
1回目の石灰硫黄合剤を塗る→ちゃんと乾かす→
2回目の石灰硫黄合剤を塗る→乾かす→水で洗い流す
2度塗り後は一旦しっかり乾かして、その後水でしっかり洗い流してあげてください。
塗り終わった直後に若干残る黄色味が落ちて、真っ白なシャリに変化しますよ!
こうして美しい舎利を作りあげます。
こちらが完了した写真です。
(黄色っぽいほうは石灰硫黄合剤が濃いほうです)
今の季節なら乾くのもそれほど時間がかからないと思います。
余裕のある時期にぜひやってみてくださいね!