みなさま、こんにちは。
あっという間に7月ですね!
梅雨でぱっとしない日も多いですが、青々とした鉢を見ていると負けてはいられない気持ちになります。
さて、今回は二本立て!
前半は「2度芽切り」について。
後半は芽切りによってどんな変化があるか、経過をご紹介したいと思います。
たくさん鉢を扱っているからこそご紹介できるポイントなのでぜひ最後までご一読ください!
ちなみに…芽切りのやり方についてはこちらでご紹介させていただいております!
芽切りってなんだっけ?という方は復習してみてくださいね~
https://bonsai-daijuen.com/2020/06/08/黒松の芽切り/
〇2度芽切り〇
今回お手入れするのはこちら。
新芽はこれくらい育っています。
最初の芽切りから20日程度経過したところです。
先に切ったところの新芽の成長具合を観察しながら、大体2週間後くらいを目安に2度芽切りに取り掛かります。
この木は大懸崖なので、バランス的に下枝が弱りがちなので20日置いてみました。
最終的に切り終わるとこんな感じです。
なお、大樹園ではこんなテクニック(?)も使っています。
下の写真の葉が抜かれている芽は「2度芽切りをするぞ!」という目印。
これをしておくと、2度芽切りで切る芽が明確になるので、伸ばすために残しておきたいところまで間違えて切ってしまうことがなくなります。
次は芽切りをするとどんな風に伸びていくのか観察してみましょう♪
(撮影している樹は同じ樹ではない場合もあります。悪しからず…)
最初の芽切りから1週間の黒松。
芽あたりはありますがまだ二度芽切りには早い様子。
2週間後の黒松。
ほかの芽がこれくらい成長していたら切る目安です。
3週間後の黒松
3週間後の赤松
4週間後の赤松
胴吹きがあちこちに見受けられます。
芽切りによって光や風が入りやすくなり元気が出てきた証拠。
これが芽きりの効果の一つです。
これからの剪定が楽しみになりますね。
また、これくらい芽が成長してきたら、出過ぎている2番芽の芽かきをするのもいいですね。
まだ芽が柔らかいのでピンセットで簡単に取れます。2芽くらいまで減らしてあげましょう。
やっておくと育てたい芽を確実に集中して育てられるし、枝がゴツくなりづらいです。
ただ、無理にする作業でもないので「どれを減らしたらいいのかわからない」のでしたら、冬の古葉取りの時に同時に剪定してあげる感じでも構いません。
いかがでしょうか?
一気に観察してみると芽切りの効果を実感できますよね。
ただ、前回もご説明した通り、時には切らないという選択の方が正解の場合もあるんです!
芽切りは絶対に毎年しなければならないという固定概念は捨てて、まずは樹の調子をチェックしてくださいね。
少しずつではありますが7月のイベントも始まります。
疑問・質問解決、モチベーションアップにもぜひご参加お待ちしております!!