みなさま、明けましておめでとうございます。
遅くなりましたが、新年のご挨拶です。
昨年は多くの方にご愛読いただきありがとうございました。
引き続きブログをはじめSNS、ようやく始動したYoutubeにも力を入れていきますのでご贔屓のほどよろしくお願いいたします。
大樹園の手塩にかけた盆栽をみなさんにお見せすること、盆栽を育てる事の魅力を存分にお伝えしていきたいと思います。
新年、一回目のブログ更新ということで少し真面目に(いつもは…?)「大樹園の思い」を語ってみようと思います。
そう考えた事の発端は昨年12月上旬に伺った慶雲庵大徳寺特別展。
率直に、本当にすばらしい盆栽展でした。
日本の盆栽界の誇る国宝クラスの一級品ばかりが一堂に会す機会はなかなかありません。
さらにそれがコレクションのほんの一部というのですから驚愕であり、ありがたくも感じます。
それは盆栽界が直面する一つの問題が理由です。
昨今の日本では盆栽の需要は高まるどころか低下の一途。
木の持ち主が高齢で継ぐ人がいないこと、若い方になかなか興味をもっていただけないことなど理由はさまざまですが、現在進行形でたくさんの名木までもが海外流出しています。
海外と国内の価格差や植物検疫などの問題もあり、一度出てしまったら国内で再び観覧することは限りなく難しいのです。
日本の大切な文化の一つ、盆栽。
海外にも広がっていくことも喜ばしいことですが日本の文化であることも大切にしたいです。
大樹園は盆栽を育て販売することだけではなくその文化を後世に伝えることも仕事だと考えています。
歴史を重ねた名木、本当に素晴らしいものを見られる機会を減らしては本質を伝えていくことは難しいと考えています。
こうして日本の名木を守り、継承していくことにつながる活動は「もの」としての盆栽だけでなく「文化」としての盆栽を守る活動とも言えるのです。
こういった活動は力を持った誰かがやってくれているからいいやというものではありません。
今回の特別展のような活動をしてくださる方がいることは、盆栽を生業とするものとしてとてもありがたいことなのです。
我々自身も引き続きこういった活動に力を入れていくのはもちろんですが、その思いを分かってくださり、お手伝いをしていただけると方と繋がっていくことも重要だと考えています。
大樹園が現代アートとコラボレーションしたり、カフェやバーなどでイベントをしているのは盆栽の魅力を広げるだけでなく、その思いを伝えていくためでもあるのです。
今回の慶雲庵・大徳寺特別展を訪れ、これまでの以上に頑張りたい!と同時に今までやってきたことは間違っていなかったと改めて感じたのでした。
ブログをご覧くださる皆様にもこの場を借りてお礼申し上げます。
新年早々、盆栽展の開催が危ぶまれるニュースが増えていますがそんな中でもできることを積み重ねていきます。
2021年も前進あるのみです!
本年もよろしくお願いいたします。
★写真はすべて慶雲庵・大徳寺特別展にて撮影したものです。
大徳寺芳春院龍泉庵盆栽庭園 の正式オープンは2021年3月とのこと。
乞うご期待!