みなさま、こんにちは…いえ、お久しぶりです。
すっかりご無沙汰になっていたブログ更新、お待たせいたしました!
ここのところしっかり更新していたのでご心配(?)おかけいたしました。
何事もなく元気に営業中です。
ちょっとほかのお仕事が詰まっていただけでした~。
相変わらず、のんびりの更新ですが頑張ります!!
さて、今回のお題目は「石灰硫黄合剤」です。
言わずと知れた盆栽の万能薬的存在です。
適期は冬の間に2回。
大樹園では12月中に一回、2月中に1回やっています。
すでに皆さん終えられていますか?
まだの方、間に合います!!
こちらのブログを読んだのも何かのご縁。
一緒に勉強しがてらぜひやってみてくださいね!
●なぜ冬?なぜ必要?
冬は休眠期=強い消毒もやりやすい
石灰硫黄合剤は安全性が高く、濃度を濃くやっても薬害が出にくいので、冬の強めの消毒に適しているのです。
効果=殺虫・殺ダニ・殺菌
春に向けて植物だけでなく虫も活発になります。その前に対策しておくと安心ですよね。
●薬液は?濃度は?
大樹園では約20倍の濃度で使用しています。
何千倍にも薄める時と違って、多少の誤差はあまり気にしなくても大丈夫です。
薬液は近年大容量での販売のみになってしまったので、ホームセンターなどで少量を気軽に購入することが出来なくなってしまいました。
例えば20倍に薄めると…
10ℓの薬液を作るのにたったの500mlしか原液を必要としません。
その上、空気に触れると固まって混入物が出来てくるので、なるべく早めに使い切ってしまいたいところです。
ですが、18ℓとか10ℓでの大容量販売ではちょっと多すぎ。一般の愛好家には手の出しにくい代物になってしまいました。
タイトルの通り、石灰硫黄合剤は盆栽にとってほぼほぼ万能薬。
とても有能な消毒なのでぜひやっていただきたい!!
購入方法としては、盆栽園で小分けで購入させてもらう・友人などと共同購入というのがオススメです。
どこの盆栽園も持っているはずなので問い合わせてみてくださいね。
もちろん、当園でもOKです!
(郵送は難しいため、大樹園までお越しいただける方に限ります。申し訳ございません。)
●気を付ける事
1.完全防備で!
白く色がつきます。
服装は汚れてもいいもの・雨がっぱなどを。肌についても大きな害はありませんがやはり農薬の一種です。
肌についたら水でしっかり洗い流してください。
2.周りに何もないところで。
窓・壁・車など周囲の環境にも注意を。車につくと錆びてしまうこともあります。
3.風の強い日はNG
4.目に入らないように!!
粘液を溶かしてしまう強酸性の液体です。たとえ薄めたものが少し入るだけでもめちゃくちゃ痛いです。
量次第では大ごとになりうるので、万が一、入ってしまったら急いで水で洗い流してくださいね。
5.鉢につかないように
盆栽鉢は通気性がいいので消毒が中まで染み込んでしまいます。
石灰硫黄合剤の汚れは取れづらく、きれいになるまで時間もかかります。
対策として…
鉢を汚さないようにあらかじめ鉢を水で濡らしておきましょう。
鉢に水を含ませた状態だと消毒が染み込むのを防ぐことができます。
そして消毒を終えたら、乾く前にすぐに水でしっかり洗い流しましょう。
●消毒の仕方
1.まずは先ほどの鉢の処理をしておきます。
2.消毒する。
道具は噴霧器やひしゃくなどを使います。
小品盆栽では深めの桶に溶液を作り、樹の部分を逆さにして漬け込むという方法もあります。
これは休眠期ならではの方法。これだけしっかり消毒すると皮の中の虫や病気もやっつけることができます。
3.鉢に水をかけ、汚れない等にする。
いかがでしょうか?
それなりの手間はありますがやって損はないお手入れです。
害虫予防や殺ダニが一気にでるんですから!!
これからの新緑の時期、少しでもトラブルが少なく大切に育てたいものですね。
【イベント情報】
大変残念ですが、盆栽教室・岡盆サロンは中止となっています。
わからないことやお手入れについては個別に対応させていただきますのでお気軽にお問合せくださいね。