みなさま、こんにちは。
秋から冬へ向かっていますね。
あっという間に今年もあと1か月。
おせちや正月向けの商品の広告を見かけるとびっくりしてしまったり。
早いものですね。
年末年始というと、おうちでも盆栽を堂々と飾るチャンス。
特に梅、桜などは華を添えてくれますよね。
というわけで、今回は梅・桜の開花調整について。
本来は梅や桜が12月末~1月上旬に咲くことはありません。
梅は1月後半ごろから、桜は3月頃からです。
そこを調整することで思い通りの時期に花を咲かせるのです。
梅の場合正月飾りとして、桜は開花時期より少し早い冬季の展示会向けに調整することが多いですね。
開花調整のポイントはこれに尽きます!
「環境を調整する」
では、具体的なポイントを見ていきましょう。
1.寒さと暖かさのバランス
「開花=暖かいところ」と思いがちですが「寒さ」も大切。
●2週間ほど寒い屋外で過ごします。
これからぐっと寒くなってくるのでぴったりですね。
冬の寒さを感じることで花芽の準備が整います。
●そのあと、室内・縁側などぽかぽかと暖かい場所へ。
小春日和だなぁ、ウトウトするなぁ、と人間が感じるくらいの気温ですね。
使った後のお風呂場も湿気があり暖かいので使えますよ~!
大樹園ではこんなところに置いています。
2.しっかり観察
花芽のふくらみをこまめに観察しましょう。
あまり暖かくしてばかりいると早く咲きすぎてしまいます。
思ったより成長が早いようであれば、屋外や寒い場所へ移しましょう。
ただし、急な環境変化は負担になります!
寒いところは出すときは屋外でも日の当たる時間・軒下などを選んでください。
極端な変化にならないよう気を付けてくださいね。
花芽の様子を実際に見てみましょう。
まだまだ小粒な花芽。
少しずつ膨らんできましたね。
随分大きくなりました。
ここからはこまめに観察・調整して咲かせたいタイミングを合わせていきましょう。
いかがでしょうか?
毎日観察することで気温や湿度がどんな風に木に影響するか。
少しずつ開花に向かう姿を見守るのは楽しいですよ!
ベストなタイミングで咲かせられるようにチャレンジしてみては?!
「咲いたよ~!」のご連絡もお待ちしております。
おまけ
下の写真は国風賞を受賞した緋梅。
古い木で梅特有の肌の渋みがでています。素晴らしいので載せておきます!