相変わらず天気がぱっとしない日が多いですが、段々と寒さも和らいできたようで
ようやく梅や椿が見頃になってきました。
今回は先週行った雑木の植え替えの様子を少し紹介します。
本数はしっかり数えてなかったですが、計10数本を4人がかりで1日かけて植え替えました。
作業は分業制です。作業分担は大体こんな感じです。
作業者AB:鉢からはずし土を落とす、根の剪定等。
作業者C(親方):鉢洗い、根洗い、鉢の選定、植え付け位置の決定等。
作業者D(僕です):土づくり、穴あけ(防虫網と固定用針金のセット)、用土入れ等。
一生懸命土を落としています。
今回は雨天のためあまり心配はいりませんでしたが、晴天時は根の乾燥に注意が必要です。
土をしっかり落として現れた元気な根。ザクロの根は黄色いんですね。
梅は赤色をしていました。樹種によっては色付きの根もあると初めて知りました。
根は白いものとばかり思っていたので少しビックリ!
元気な根ほどはっきり色が出ていて、根ぐされしていると黒く変色し
すぐに切れてしまうような根になっていました。
根ぐされの状態を実際に見て確認したのは初めてのことでしたが、
こうやって植え替えをしてみると、根の状態に元気なところや悪いところが
しっかりと現れているので、どんな管理をされていたか分かってしまうんですね。
ここで強い根や交差した根を切除して、強弱差や根張りの調節を行います。
用土が隙間なく入るよう割りばしですき込んでいます。
特に根と根の間や、鉢との隙間は念入りに。
隙間があるとその部分だけ根が成長しなかったり、
根ぐされしたりするので重要な作業だそうです。
ちなみに用土は、雑木用のクレイキングに竹炭やぼら石、赤玉等をブレンドして作っており、
鉢底にはブレンドしたものより大きいぼら石を敷いています。
この作業前には親方が植え付け位置の決定していますが、ただならぬ迫力を感じました。
(基本手が空かなかったので、写真撮れなかった…)
たった2、3分の作業ですが次の植え替えまでの間の樹姿を決める大事な作業なので、
前後左右全方向から鋭い視線を浴びせ、慎重かつ素早く位置決めと固定を行っていました。
最後に濁った水が出なくなるまでたっぷりと水を与え植え替え終了です。
作業中はどんどん指示が飛びフォローにまわったりするので、非常に作業効率がよく、
基本的に手が空いてる状態の人なんていうのは存在しませんでした。
ほんとうに内容の濃くあっという間の一日でした。