2024年4月をもちまして、行山氏の盆栽鉢を販売しておりました、
ウェブストア「Gyozan Nakano Pot Store」を閉店いたしました。
(旧URL https://gyozan-nakano-pot-store.myshopify.com/ すでに閉店しております)
こう書くと何かあったのかとご心配されるかと思いますが、何もありません(笑)
ウェブストア運営を辞めるというだけで、引き続き大樹園にて行山氏の盆栽鉢を扱ってまいります。
2024年4月をもちまして、行山氏の盆栽鉢を販売しておりました、
ウェブストア「Gyozan Nakano Pot Store」を閉店いたしました。
(旧URL https://gyozan-nakano-pot-store.myshopify.com/ すでに閉店しております)
こう書くと何かあったのかとご心配されるかと思いますが、何もありません(笑)
ウェブストア運営を辞めるというだけで、引き続き大樹園にて行山氏の盆栽鉢を扱ってまいります。
皆さん、こんにちは!
2023年の春から、フランスで開催しているワークショップ「Achademy Bonsai」の講師を担当させていただきました。
もともとは大樹園一門の先輩が行っていたのですが、縁があり一時期の間代理を務めさせていただきました。
これまで2023年から3年間、春と秋の6回フランスを訪れて、延べ5都市で盆栽教室を開催。
展示会とは違い、参加者一人ひとりとじっくり向き合い、熱心に盆栽を学ぶ彼らの姿に触れる中で、たくさんの発見と刺激がありました。
このブログでは、その貴重な経験やエピソードと、改めて感じた「盆栽の真髄」について、お伝えできればと思います。
「Achademy Bonsai」は、その名の通りいわゆる展示会ではなく、ひたすらワークショップをする盆栽教室巡業。
朝9時から夜18時までが1コマ。3日間のクラスを5、6都市で、ひと月近くの日程でもうみっちり盆栽漬けの日々でした。
1クラスにつき10~15人くらいの生徒さんが参加されます。
みなさん、自分の盆栽を持ってきて、剪定したり針金かけたり、真剣そのもの。
日本の盆栽教室では意外とやらない「基礎」や「樹形の定義と作り方」、「席飾り」や「季節の手入れ」といった座学も、1時間半ほど行いました。
日本独特の表現をお伝えするのは骨が折れましたが、僕自身も改めて基礎を見つめ直す良い機会にもなりました。
相変わらずここでも大変だったのは、言葉の壁。やはり英語は勉強すべきですね。
フランスと日本での盆栽の広がり方の違いも印象的でした。
フランスでは趣味で始めた人たちが集まって楽しむことがきっかけとなり、いわゆる愛好家の方々がコミュニティを作っています。
その中で“盆栽を教えてもいいライセンス”制度というものがあるそうです。
フランスならではの盆栽文化が育っていることを嬉しく感じる反面、日本では気にしないルールや決まりがライセンスの中に組み込まれており、それが本来の盆栽の表現をちょっと狭めてしまっている部分もあるのかな、と感じました。
参加者の皆さんが持ち込む素材も本当に色々で、日本の教室ではあまり見かけないような、ボサボサで手入れが難しい荒木も少なくありませんでした。
「本場から盆栽師が来るなら難しいものの手入れを教えてもらおう!」という感じでしょうか(笑)
プレッシャーもありましたが「何とかしてあげたい」という思いも強くあったので頑張ってきました。
限られた時間の中で、生徒さん一人ひとりのレベルに合わせて、一番良いアドバイスをするのは苦労もありました。
それでも、彼らの盆栽への熱意は本当にすごかった!
公民館で教室をやっていた時には、隣の体操教室の子供たちも興味津々で覗きに来てくれたこともあって、純粋な好奇心って国境を越えるんだなぁって、心が温かくなりました。
フランスの盆栽愛好家の方々は、自分で山に入って素材を探してくる「山採り」にも積極的に挑戦しているんです。この情熱は本当に素晴らしいですよね。
一方で、彼らが持っている「ライセンス制度」という独特の文化は、僕にとって大きな発見でした。
専門知識を持つ方が増えるのはもちろん良いことなのですが、その制度が「こうあるべき」という固定観念を生み出して、盆栽本来の自由な表現や多様性をちょっと邪魔しているように感じられる場面もありました。
日本の盆栽は、長い歴史の中で培われてきた「型」があって、その型を学ぶことがすごく大切にされますよね。
でも、その型にこだわりすぎると、かえって本当に伝えたい本質を見失ってしまうこともあるんじゃないかと考えています。
フランスでの経験を通して、改めて 盆栽の「思想」を伝えることの重要性を強く感じました。
「Academy Bonsai」を通じてもっと伝えなきゃ!と思ったのは、盆栽の**「テクニック」だけではなく「思想」の部分**なんです。
多くの方が盆栽を「形を整える技術」として捉えがちですが、「盆栽は背景を想像して楽しむもの」だと思っています。
例えば、茶室に飾られる掛け軸の位置一つにも、深い意味が込められています。
掛け軸を真ん中じゃなくて横に飾ることで時間の流れを表現したり、木にかぶるように飾ることで自然への畏敬の念を表したりと、飾りつける位置を少し変えるだけでもそこには異なるストーリーが生まれるんです。
木が主役なのか、それとも太陽への畏敬の念を表現したいのか。そういった**「世界観」**を盆栽で表現することこそが、その深みを生み出します。
フランスの生徒さんは、技術的な習得にすごく熱心な方が多かったのですが、僕は彼らに「この盆栽がどんな場所で育って、どんな時間を経てきたんだろう」という背景を想像する楽しさも知ってほしいと思いました。
盆栽にこんなに夢中だからこそ、伝えていきたい。
盆栽は、ただの植物の集まりじゃありません。
そこには、作った人の思いや、自然との対話、そして無限の物語が詰まっているのです。
今回のフランスでの経験は、僕自身の「教え方のあり方」を深く考えさせられるものとなりました。
わざわざお金を払って、遠くから学びに来てくれる生徒さんの熱意に応えるには、表面的な技術だけじゃなくて、もっと深く、**盆栽の持つ「厚み」**を伝えなきゃいけないと強く感じたんです。
盆栽の「厚み」は、技術の奥にある思想であり、自然への畏敬の念であり、そして人生観にまで通じるものだと思っています。
この厚みがなければ、盆栽はただの造形物で終わってしまうんじゃないかと。後世に盆栽を伝えていくためには、この厚みの重要性を、もっと分かりやすい形で、そして心に響く形で伝えていく使命感を強く感じています。
フランスの土に触れて、フランスの人々と交流する中で、僕は改めて盆栽が持つ計り知れない可能性と、それを伝えることの喜びを実感しました。
盆栽は言葉を超えて、文化を超えて、人々の心に響く芸術です。この素晴らしい文化を、これからも世界に広めていくために、僕はこれからもこの旅を続けていきたいと思っています。
フランスでの「Achademy Bonsai」は、いつもの盆栽教室以上に盆栽師として学びがたくさんある時間となりました。
異文化の中で盆栽の本当の面白さを伝える挑戦であり、僕自身の盆栽観を深める本当に貴重な経験でした。
技術を伝えるのはもちろん大切ですが、それ以上に盆栽が持つ「物語性」や「世界観」、そして**「思想」**を伝えることの重要性を強く感じました。
自然の情緒や侘び寂を感じとることでまだまだ成長していくと思います。
盆栽は、見る人の想像力を掻き立てて、無限のストーリーを紡ぎ出す芸術です。
その奥深さ、そして日本ならではの情緒を、これからも世界中の人々に伝え続けていきたい。
それが、老舗盆栽園の四代目としての僕の使命であり、Academy Bonsaiでの経験が、その思いを一層強くしてくれたました。
皆さんにも、ぜひ盆栽の奥深い世界に触れて、自分だけの物語を見つけてみてほしいなと思います。
盆栽大樹園
創業1934年 黒松盆栽の匠 |販売・レンタル・盆栽教室で愛好家から初心者まで
DAIJUEN BONSAI – Excellence in Traditional Bonsai Art Since 193
#盆栽レンタル #店舗装飾 #和の空間 #インテリア #観葉植物 #空間演出 #名古屋
Bonjour!(笑)
2017年にフランス南部Albi(アルビ)で開催された盆栽展示会「盆栽Albi」にて、デモンストレーションを務めさせていただいた時のお話をしていきたいと思います。
海外でのデモンストレーションはスロバキアに続き2回目。
日本を飛び出すのはまだまだ緊張の連続ではありましたが、飛び込んでいきたいと思っていた時期。
異文化の中で盆栽の魅力を伝えるという貴重な機会をいただき、心から感謝しています。
(さらに…)みなさま、こんにちは。
まだまだ梅雨が続きそうではありますが、それが明けると夏本番!
盆栽を始めたばかりの方にとって、初めて夏は乗り越えるべき大きな壁とも言えます。
自粛期間中におうち時間が増え、盆栽を始めたという声も耳にいたしました。
そこで今回は基本に立ち戻り、盆栽にとって一番大切な水遣りについてもう一度勉強してみましょう!
今週から「基礎編」・「夏を乗り越えるぞ!編」の2回に分けてしっかりご解説していきます。
水遣りに関するお手入れの理由や豆知識も書いていますので、ベテランの皆様も読んでみてくださいね。
新たな発見があるかもしれません。
基礎編の今回はQ&A方式でご説明いたします。
ここにはない疑問がでてきたらぜひご質問くださいね!
みなさま、こんにちは。
晴れ間が貴重な今日この頃。元気にお過ごしですか?
さて、前回に引き続き「初心者向け・水遣りの極意」です。
今回は目前に迫った梅雨明けを前に、「夏を乗り越えるぞ!編」です。
梅雨明けは水管理が今まで以上に大切。
盆栽初心者にとって夏を超すのが最初の試練と心得てください。
早めに夏の準備に取り掛かりましょう!
みなさま、こんにちは。
6月に入り、次々と梅雨入りしてまいりました。
今回は大樹園の代名詞でもある黒松の手入れについてお話させていただきます。
「黒松の芽切り」です。「短葉法」とも呼ばれます。
●黒松の新芽を切る
●時期としては6月初旬~7月下旬。と言っても、地域によって気温や天候の差が激しい時期です。
中部地方にある当園では細かく分けるとこんな感じで行っています。
大物:6月初旬
中品:6月20日以降くらい
小品:7月中旬~
土の配合や地域によって若干の誤差がありますので、樹をよく観察し、お住まいの地域に合わせて時期を調整してくださいね!
※ちなみにですが、黒松と同じ様に赤松も芽切りをすることができます。
ただし、赤松の方が2番芽が伸びにくいので、上記の時期を参考に
黒松よりも半月ほど早めに切り始めた方がいいですよ。
皆さん、こんにちは!大樹園四代目の鈴木卓也です。
今回は、2016年4月にスロバキアで開催された国際的な盆栽イベント『Bonsai Slovakia』に参加してきた時の、ドキドキ、熱気溢れる体験談をお届けしたいと思います!
実はこの時、人生で二度目の海外、そしてまさかの一人海外遠征。
右も左も分からない異国の地で、盆栽を通してどんな出会いがあったのか…
ぜひ最後までお付き合いください!
盆栽は日本の伝統文化として古くから親しまれてきましたが、その手入れの難しさから観葉植物と比べ、敬遠されがちでもあります。
特に飲食店などの商業施設では、本来のサービス以外に盆栽を常に美しい状態を保つ手入れが必要になり、導入に二の足を踏む方も多いのではないでしょうか。
また、同じものを長期間置きいているうちに弱らせてしまったり、マンネリ化も心配の一つかと思います。
一方で、様々な空間に彩りと深みをもたらす盆栽。
店舗の雰囲気を一変させる迫力や品は間違いないく盆栽ならではの良さだと考えています。
そんな中で、当園でご好評頂いているサービスの一つが「盆栽レンタル」です。
実際にご利用いただいているお客様の声をもとに、そのメリットや活用法についてご紹介します。
今回は愛知県名古屋市で評判のジンギスカンのお店「羊乃助」(ラムのすけ)さまに、盆栽レンタルサービスについてのアンケートにご協力いただきました。
ご検討頂いている皆様にぜひ参考にしていただきたい思います。
希少な国産ラム肉を最上の逸品にしたフルコースを提供する羊肉専門店。
看板のない隠れ家的な店内にはカウンターのみで、こだわりの食材をシェフが目の前で調理します。
店内中央には大型の盆栽が飾られ、まさに上質な空間を演出してくれています。
【導入内容】 盆栽貸鉢サブスクリプション・2週間に1回の交換、メンテナンス
【希望イメージ】 季節感を感じる・一点でお店を印象付けるような木
【サイズ】 大物1点
こんにちは。盆栽大樹園です。
3月1日から9日にかけて開催された 「盆栽×酒×陶芸」 の特別イベント,「盆と栽〜白珪尚可磨〜」多くの方にご来場いただき大盛況となりました!
今回のイベントでは、盆栽、日本酒、陶芸という日本の伝統文化が交差し、新たな発見やつながりが生まれる場となりました。
この記事では、当日の様子を振り返りながら、イベントの魅力をお届けします。
みなさん、こんにちは。
今回はYouTubeの人気チャンネル「東海オンエア」さんの動画に盆栽大樹園が出演した際の裏話や感想をお届けします。
2023年9月に公開された「新しい順に並び替えクイズ」企画にて、盆栽大樹園が撮影協力をさせていただきました。
当園の盆栽を東海オンエアのメンバーの皆さんが樹齢順に並べ替えるクイズ。
そして…外れたら罰ゲームとして盆栽を購入という企画です。
盆栽のほか、ワインやメンバーのりょうさん新旧写真などユニークなクイズにも挑戦されていました。
盆栽の登場から
「すげえ!」「面白い!」
と嬉しい反応をいただき、こちらもニヤリでした。
普段は静寂の中でじっくりと向き合う盆栽ですが、動画では笑い声や驚きの声でとても盛り上がりました。
幹の太さやコブの作り方、樹齢ごとの表情の違いに興味津々な様子で、プロとして嬉しい限りです。
実際の撮影では、盆栽の歴史や手入れの話などもどんどん質問いただきました。
撮影には四代目の鈴木が立ち会ったのですが、こんな撮影に立ち会うのは何せ初めて。
「自分の声が入ってしまってもいいものなのか?!」立ち振る舞いに一瞬悩みましたが、東海オンエアのみなさんの親しみやすい雰囲気に緊張することもなくお答えできました。
声だけ超メジャーYoutubeチャンネルに出演させていただきました(笑)
貴重な体験ありがとうございます!
そして、罰ゲームといいつつ、本気で好みの盆栽を選んで購入してくださったとしみつさん。
お買い上げありがとうございます(笑)
動画で選んでいただいた盆栽は、としみつさんのライブ会場に飾っていただくという嬉しい展開に!!
こちらのブログをご覧になっている方の中には東海オンエアのファンの方も多いはず。
僭越ながら、としみつさんのライブを拝聴してまいりましたのでその様子もお届けします。
晴れ舞台に遜色ないよう、さらに高みをめざして今後も手入れしていきます!
また、動画のコメント欄を拝見したところ、
・ライブハウスで盆栽を観られて嬉しかった!
・盆栽の良さが分かったし、価値観が変わった
・盆栽って興味深い
など視聴者のみなさまからも嬉しいお声を聞くことができました。
とても見栄えのする場所に飾っていただきました。光栄です!
「さわったら90万円払わせます」
ユーモアのある一言、最高です(笑)
グッズにまで盆栽が登場!メンバーから―が緑ということでしっかり馴染んでおります。
動画を通じて、盆栽の奥深さや「時間をかけて育てる」ことの価値を、より多くの方に知っていただけたのではないかと思っています。
盆栽は、世代を超えて受け継がれる「生きた芸術」。
ハードルが高いと思われがちな盆栽ですが、こんな風に気楽に触れてもらい、盆栽の魅力をお伝えできる動画に協力できて、東海オンエアのみなさんに感謝です。
今回のメディア出演をきっかけに、若い世代の方々にも盆栽の世界に興味を持っていただけたら嬉しいです。
動画でも東海オンエアのみなさんが盆栽のかっこよさを全身でつたえてくださいましたが、実物の迫力は見た人にしかわからないです。
大樹園は愛好家や盆栽がちょっと気になるというみなさまが気楽に来ていただけるような雰囲気を心がけています。
ぜひ、足を運んでみてくださいね。
今後も盆栽大樹園は、伝統を守りつつ新しい挑戦にも積極的に取り組んでまいります!
盆栽大樹園
創業1934年 黒松盆栽の匠 |販売・レンタル・盆栽教室で愛好家から初心者まで
DAIJUEN BONSAI – Excellence in Traditional Bonsai Art Since 193
#盆栽レンタル#東海オンエア#Youtube